DeRISKデリスク

概要

「DeRISK」は、事業投資の大きな失敗を避け、価値最大化を達成することを目的として開発された、事業投資業務の統合インフラシステムです。
計画立案・リスク評価・意思決定・実行管理(モニタリング)の4つの業務をサポートすることによって、事業投資失敗の低減・価値最大化の実現を目指します。
業種を問わず、リスク情報の共有と継続的な管理・PDCAサイクルの実行を促進すると共に、知識・経験の蓄積とAIの活用によって、失敗を繰り返さないように組織的な学習を支援します。

特長

  1. Microsoft Excelを使って作られた収支計画の活用が可能

    事業投資業務において、事業価値を算出する際、通常Excelを使って、売上予測やコスト計画からなる収支計画が作成されます。Excelで作られた収支計画を「DeRISK」に読み込むことで、既存業務の延長として事業投資業務を改善することができます。

  2. 複雑な収益構造を
    分かりやすく可視化

    Excelを使って作られた収支計画はしばしば属人化して、作成者以外にはブラックボックスとなります。「DeRISK」は収支計画の前提となる複雑な計算構造を見える化します。

  3. 数値の設定根拠や
    関連情報の蓄積を重視

    事業投資業務においては、収支計画の数値だけ見ていても何も分かりません。収支計画における数値の根拠は、担当者の頭の中に埋もれていたり、説明資料がばらばらと残されていたりと、暗黙知化しがちです。これまで暗黙知化していた情報を蓄積し、AIが解析することによって、組織的学習の高度化を促進します。

  4. 意思決定後の
    実行管理を支援

    Microsoft Excelで作られた収支計画では、容易に行うことができなかった意思決定後の長期間の管理をサポートします。ERP(Enterprise Resource Planning)に集約されるような売上・利益などの結果数値を使った実績管理よりも、将来計画数値と想定根拠のセット(仮説)をベースとした管理に重点を置いたシステムです。計画数値の設定根拠が外れてくると、AIがアラートを出し、売上・利益等の結果が出るタイミングよりも前に、早期の軌道修正・リスク低減を促す画期的な仕組みです。

解決できる課題

「DeRISK」は事業投資の大きな失敗を防ぐプロセスを提供します。例えば、事業投資におけるコミュニケーションを一変させます。これまで属人化・暗黙知化してしまっていた事業投資の将来計画に関する情報を共有することによって、組織的なコミュニケーションを促進し、事業のリスク情報の透明性と投資判断・実行における様々な立場での職務の迅速化をもたらします。
また、事業投資の管理業務を改善し、事業環境の変化等に基づく下方乖離への対策が手遅れになることを防止します。長期間の事業が、計画通りに進むと想定することは、むしろ現実的ではないと考え、早く次の一手を打つことを促す仕組みを提供します。
更に、事業投資に関する知識・経験を蓄積し、同じような失敗を繰り返さないように支援します。事業投資は、一つ一つの事業期間が長いため、一つの案件に詳しい人がいても、数多くの案件に詳しい人が育ちにくく、知識・経験が蓄積されにくい特徴があります。DeRISKは、数値だけでなく、設定根拠等のテキスト情報を収集・蓄積し、AIが解析することによって、組織的な学習を促進します。

意思決定者
  • 事業現場と本社スタッフ間での議論を行う仕組みの土台が構築されるため、迅速かつ的確なコミュニケーションと意思決定を実現します。
  • 予測結果の裏でブラックボックス化しがちであった、成功に必要な条件、回避すべき条件、影響度の順位が見える化され、取り組むべきアクションを組織に共有・納得させることができます。
  • 対象となる事業投資に関する情報が一元管理されているため、必要に応じて、予測結果だけでなく前提を容易に確認、または他のプロジェクトと比較することができます。
  • 事業投資プロジェクトが順調か、問題が生じているか、コンパクトな一覧資料で継続的に状況を管理できます。
本社スタッフ
  • 提出されたExcelブック等を読み込む業務が省力化され、より重要な業務であるリスク評価等に注力することが可能になります。
  • 計画の前提が可視化・共有されるため、各事業部門のスタッフや意思決定者とのコミュニケーションが容易になります。
  • 修正変更記録を一元管理することで、長期に亘るプロジェクトから得た事業投資業務のノウハウが蓄積されます。使えば使うほど、組織的なノウハウが共有され、業務の高度化・効率化が促進されます。
  • ばらばらに作られた収支計画表や背景説明資料などが一元管理されているため、情報集約・探索の手間がなくなり、業務効率が向上します。
  • 事業部門に対して、設定したタイミングで本社スタッフへの報告のリマインダーが送信される、事業部門はあらかじめ用意されたフォーマットに記入すればよい等、本社スタッフの実行管理(モニタリング)業務が効率化されます。
事業部スタッフ
  • 計画の前提を可視化・検討することで、自分たちのやるべきこと・課題を素早く確認することができます。本社スタッフや意思決定者への説明も容易になり、組織内での協働が促進されます。
  • 共通言語を用いたコミュニケーションにより、組織的なノウハウを最大限に活かした信頼性、実効性の高いビジネスプランの構築につながります。
  • 事業部門が抱えていた情報・ノウハウを蓄積していくことで、「DeRISK」に蓄積される情報が増え、新たな企画に取り組む事業部門をサポートします。

機能

収支計画Excel読込み機能 既存の収支計画のExcelブックを活用して、「DeRISK」の利用が可能
コミュニケーションの起点となる各種分析機能
  • ■感度分析 :事業における影響の大きい要因を視覚化する
  • ■シナリオ分析 :戦略シナリオの検討を行う
  • ■リスク分析 :事業におけるリスクを視覚化する
  • ■価値構造分析 :事業の収支構造を視覚化する
仮説管理機能 評価指標(例えば、NPVなど)の計算に使われている入力値(=仮説、前提条件)の一覧を自動生成
収益構造可視化機能 ブラックボックスになりがちな計算構造を見える化して、組織で共有・議論することができる
項目プロフィール機能 各入力値の根拠記載や関連ファイル・コメントの蓄積を行う
関連情報登録機能 事業に関連する情報を蓄積することができる
検索機能 蓄積した情報を容易に探索・活用できる
チェックポイント機能 予め事業投資計画の進捗状況の更新タイミングを設定することができる
リマインダー機能 事業投資計画の更新・報告時期と有用な情報をお知らせしてくれる
アラート機能 蓄積した情報と外部情報を突き合わせ、事業投資計画の設定根拠が外れた可能性を都度知らせる
更新履歴機能 更新した事業投資計画の差分比較と履歴の作成を行う

動作推奨環境


DeRISKは、クラウドでのご提供となります。
各企業内部のネットワークで展開することも可能です。
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参考記事


■記事掲載のお知らせ
『DDPのデジタルツール 「DeRISK」の活用でDDPの知が組織全体に広がる』
(ダイヤモンド クォータリー誌)

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