弊社社長の小川と、株式会社アダット代表取締役の福澤英弘氏が執筆し、2009年12月に発売された『不確実性分析 実践講座』の新装版が2016年4月にネクスプレス社より発行されました。※内容の変更は「まえがき」と「あとがき」のみですので、お間違えの無いようご注意ください。
福澤氏は2007年に出版されたベストセラー『定量分析実践講座』(ファーストプレス社)の著者で、本書はその続編となります。
本書は、不確実性の時代に求められるビジネスプラン策定のスキルを、15のケーススタディを通して学ぶことができる書籍です。非常に難しい印象を与える題名ですが、中身は決して難しくありません。不確実性とはなにかということに始まり、事業が成功するための前提条件を関係者間で共有・検討し、鉛筆を舐めて一人で作っていたビジネスプランを着実にレベルアップさせるための手法を非常に分かり易く、初歩から丁寧に解説しています。
事業の計画・評価・モニタリング等に携わる幅広い階層の方への入門書として、また、ビジネススクール・大学等における副読本としてお勧めいたします。
不確実性の高い事業の計画法として本書で紹介しているDiscovery-Driven Planning(仮説指向計画法)は、昨年20周年(1995年ハーバードビジネスレビュー掲載)を迎えました。
近年ではイノベーション研究で世界的に有名なクリステンセン教授が昨年11月に来日した際に、不確実性下で事業を成功に導く具体的な方法論として紹介されており、20年経っても尚注目されています。
原油価格の下落、中国経済の失速、マイナス金利の導入など、今までになかったことが次々と起き、新規事業は言うに及ばず、既存事業であっても半年後にどうなっているかわからないのが現状です。過去の延長線上で事業を展開することが最大のリスクとなった今こそ、自社の事業の仮説を明確にし、刻一刻と変化する事業環境の中で、適切に対応していくスキルを身につけることが必要です。(「まえがき」および「あとがき」を一部引用)
是非お手に取ってご一読いただけますと幸いです。
『不確実性分析 実践講座』目次
第1章 不確実性分析を行う意味と目的
第2章 アイデアを形にする
第3章 アイデアを定量化する
第4章 妥当性をシミュレーションする
第5章 不確実性に立ち向かう武器を活用する
第6章 学習と不確実性
なお、Amazon.co.jp等でも発売を開始しております。