春も半ばが過ぎ、暖かくなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は坪井と申します。新卒でインテグラートに入社して早一年が経ち、この度コラム執筆の機会を与えていただきました。
私は、昔から技術に興味・関心を持っていました。私がインテグラートの事業のこと、会社のことを知った際にも、技術を扱っている会社だという認識を持ち、私はそのことに魅力を感じていました。
技術といっても世の中には様々な種類のものがあると思います。例えば「バイオテクノロジー」があります。私は、大学時代に「生命工学専修」(名称は当時のもの)という名前の学科に所属しました。私は大学院の同じ分野を扱う専攻に進学し、大学4年次、大学院時代を通して2研究室で、微生物を扱う研究を行いました。具体的には、大学時代に、温室効果ガス・一酸化二窒素に関わる脱窒菌のDNAについての研究をし、大学院時代に超好熱好酸性古細菌の細胞壁タンパク質、ビフィズス菌の糖質加水分解酵素などを扱う研究を行っていました。私が進学先を模索する際にその「生命工学専修」に興味・関心を持ったのは、「工学」という言葉に惹かれ、何か技術のようなイメージを持ったからだったように思います。
このことと「珍しくて特別なことができそうだ」という考えから、進学先を志望しました。当時はその言葉の意味を漠然としか理解していなかったのですが、今思えば、「バイオテクノロジー」を扱いたいと考えていたように思います。
私は、現代の我々の生活は、直接的、間接的に様々な技術の恩恵にあずかっていると考えています。現代において技術が我々の生活に大きく貢献しているだけでなく、技術は我々人類の発展に多大なる貢献をしてきたと思います。
では、我々インテグラートが提供する技術とは何でしょうか。私は、それは経営の意思決定において重要となるプランニング、投資評価をサポートするシミュレーションのノウハウ、仕組み、装置だと考えています。しかも私は、それはソフトウェアを提供することで、お客様のプランニング、投資評価を継続的にサポートするものだと考えています。インテグラートの事業を一言で示すと「ビジネスシミュレーションのご提供」ですが、これは「シミュレーションのノウハウ、仕組み、装置といった技術のご提供」だと考えてもよいでしょう。具体的には、「素早くプランの全体像を見られたり、色々なシナリオを素早く、簡単に見られるようにする」といったものです。シミュレーションを行うことで、例えば事業のKSF (Key Success Factor)がすぐに分かるようになります。
我々インテグラートは、製品とそれを使いこなすためのサービスをご提供することで、お客様が「継続的に」、「組織全体で」「ご自身の力で」プランニング、投資評価をしていく技術をご提供しています。そこには、ソフトウェアを初めとしたIT技術が1つの土台となっていますし、またSDM (Strategic Decision Management、戦略意思決定手法)、DDP (Discovery Driven Planning、仮説指向計画法)から導き出されたスキル、ノウハウという技術も土台になっています。更にはそれぞれの社員が持つ、MBAや製品開発というバックグラウンド、経験から導き出されるスキル・ノウハウといった技術も土台になっています。
私は、技術の進歩は日本の産業の発展の必要条件だと思います。私は、大事なのは、技術によって直接的・間接的に世の中にもたらされる製品・サービスが、ビジネスとして成立していくこと、つまりニーズを満たし利益を上げることだと思っています。昨今、大学・大学院でMOT (技術経営)の分野が人気を集めている印象を持っているのですが、これはそのためではないでしょうか。加えて、今は日本だけでなく世界を視野に入れて技術を活用したビジネスをしていく時代になってきているという話もよく言われていると思います。
まだまだ私はあまりにも非力ですが、世の中の技術が発展していくことを、インテグラートの提供する技術によって、全力でご支援させていただきたいと思います。私もその中で、ビジネスシミュレーションの技術を磨き、皆様の多大なる期待・信頼を得られるコンサルタントとなれるよう、頑張って参ります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
(坪井 雅敬)