まず、
2分だけ騙されたと思って試してください

目をつぶって空気を味わいながら鼻から息を吸ってみましょう。
これを一日に2分ずつやります。
それだけです。

それでも難しい方のために、更にやさしい方法もあります
ただ2分間すわってください。それだけです。

もう少し騙されてもよいと思った方は
楽な姿勢を取り、
深呼吸を3回する、
自然に呼吸をする。

意識的に、判断をくださず、注意を向けること。
気が散っても、気にせずまた呼吸を意識します。
これを10分ほどやります。

一言でいうと、
「命がかかっているかのように呼吸をする」
まずはこれだけだそうです。

胡散臭いと思われたあなた、私と同じ感覚をお持ちです。
でも、この心を鎮める一呼吸を身につけるだけですこし幸せになれます。

以前のインサイトコラムでもマインドフルネスについてはご紹介していましたが、具体的にどうやるのかについてはあまり触れていなかったようですので今回あらためてご紹介します。

気になっていた方向けの答えはこれになります。

(前出インサイト 「「マインドフルネス」が私たちの意思決定に何をもたらすか」)(注釈 1)

まずエッセンスは以上になりますが、もう少しお時間の有る方へ、
「マインドフルネス瞑想法」と聞くと、「マイナスイオンを浴びて健康増進」のようなエセ科学の一部(注釈 2)のように聞こえてしまう方もいるでしょう。
私もはじめそう思いましたが、Googleでもやっているという触れ込みにまんまとハマってすこし試してみました。(注釈3)
最近街中でも見られるようになった「マインドフルネス」ちょっとでも興味を持たれた方のために少しだけ違った視点から紹介しておきます。

・実践した感想
実際自分でやってみた感想としては、
まず、衝動的にしまった、と思うことが減ります。
筆者はこれを実践していることで、思わずアマゾンでポチッとBluetoothスピーカーを買ってしまうことを防ぎました。
(さすがGoogle、ここでもAmazonと対決しています)

忙しい時などこれを実践しています。頭の中にいっぱいある情報を一度リセットすることで、優先順位などがつけやすくなるように感じています。

これに関しては、まずやってみる、毎日少し続けてみることが大事なようです。

・そのしくみ
何ができるようになり、それはどうしてでしょう?
一つは集中力が上がると言われています。「注意の瞬き」による欠落を減らせるという実験結果によって説明されており、実験は以下のようなものです。(注釈4)
50ミリ秒間隔でアルファベットと数字をランダムに1つずつコンピュータ画面に映し出す。例えばAPM3GUGE5RUQPのような順番で1つずつ見せ、数字が表示された場合に、その数字を答えるという実験を行います。2つの数字が500ミリ秒より近い間隔で表示されると1つ目の数字(上記文字列の3)は答えることができても、2つ目の数字(上記文字列の5)を見過ごす現象が「注意の瞬き現象」と呼ばれています。そして、マインドフルネス瞑想を行うと、2つ目の数字の見落としが生じにくくなるそうです。

よく聞くもう一つは、感情に気づくようになることです。
詳しくは「マインドフルネスが私たちの意思決定に何をもたらすか」の最後から2つ目の段落に随分詳しく書いてあるのでそちらに譲ります。

自分の感情に気づき客観的に状況を捉え直す余裕を持つことにより、見えなかった相手の論理を考慮に入れることができ、より効率的な仕事ができるそうです。

他にもあるようですが、ここではこのくらいとさせていただきます。

更にご興味が有る方へ
今回参考にしたSearch Inside Yourselfですが、読んでいただければ、マインドフルネス以外にも他に使える知識がいくつもあるのですが、なんと300ページ以上もあります。非常にフレンドリーな調子で書いてあり、飽きることはありません。(注釈3)

忙しい方のためにYoutubeもあります。動画リンクもつけておきますそちらを見ていただければこのコラムを読むより本質がわかるかもしれません。(注釈5)
でも、更に忙しい方のためにまずやり方をシェアしたかった、というのがこのコラムになります。

・最後に
在宅勤務により通勤時間分の余暇も増えた方、シルバーウィークなど家で過ごされる方もいるかと思います。
ぜひ騙されたと思って試していただければ幸いです。

【引用元】

1.前出インサイト
「マインドフルネス」が私たちの意思決定に何をもたらすか」2018.06.28
https://www.integratto.co.jp/column/146

2.エセ科学の例として
https://gijika.com/rate/le_negative_ion.html

3.Search Inside Yourselfサイト
https://siyli.org/

同参考にした本
“Search Inside Yourself” チャディー・メン・タン, 英治出版

4.注意の瞬きに関する実験
Mental Training Affects Distribution of Limited Brain Resources
Slagter HA, Lutz A, Greischar LL, Francis AD, Nieuwenhuis S, et al. (2007) Mental Training Affects Distribution of Limited Brain Resources . PLOS Biology 5(6): e138. https://doi.org/10.1371/journal.pbio.0050138

5.“Search Inside Yourself | Chade-Meng Tan | Talks at Google” Youtube動画のリンク
https://www.youtube.com/watch?v=r8fcqrNO7so